つい最近は、Instagramに写真大量アップしているにも関わらずBLOGをさぼっていました。
と、いう事で久々のBLOGです。
本日は不良品について語らせて頂きます。
センターグロスの商品には基本不良品が多く混じっています。
購入前にどんなに検品しても、日本に商品が到着してから思わぬ (有り得ない) 場所からの不良が見つかる事もあるくらいです。
何をもって不良品というのかは日本人の認識範囲で言っているのであって、イタリア人からしたら多くは不良品ではありません。
日本でデザイナーしていた時は不良になりそうな物は作らせて貰えませんでした。
それも日本のお客様は不良についてかなり厳しい為、仕方がないのですが。。。。
ただそのせいで面白い物は一切作る事が出来ませんが、逆にイタリアは面白い物は沢山あるけど不良品が出るのは覚悟してね、という事でもあります。
以前からイタリア人が大好きな、スパンコール、パール、ビジュー等のキラキラしている物はやはり不良が怖くていまいち手が出せなかった物でもあります。
これは触っているそばからすでに取れていたりとか、また輸送中に引っかかって取れたり、重さで潰れたりと、兎に角不良の要素満載で可愛いのにピック出来ない事が多々ありました。
ただこの頃はイタリア人も学習をしたのか、それともただ単に技術の進歩なのか、スパンコールは手付けでなく生地に縫い付けられている物 (こちらの方が商品も安く上がりますしね)、パールやビジューは金具で付けるタイプの物になっており、以前よりも煩わしい作業をしなくて良くなったお陰でイタリア人も思い切った商品を出せるようになったのか、今年は全身スパンコール、パールやビジューも以前にも増して大胆に付けてる商品で溢れかえっています。
私は、随分と日本の製品を見ていないのでいまいち把握出来ておりませんが、日本でもこのような仕様になってきているのでしょうか?
ただ、このように簡単に不良の不安なく縫製、加工が出来るようになったとしても、ここまで大胆にデザイン出来ないのが日本。勿論、着る人が限られてしまい、売れないから作らないという事もあるかもしれませんが、それが右から左まで同じ商品が並んでしまう原因にもなっています。
このような大胆に普通にないデザインが出来るのがイタリアの強みな訳ですし、だからこそお店が単調でつまらないなと感じた時には、イタリアの卸屋街で日本では見かけない商品を購入されるのも良いと思います。
パールの後ろはこんな感じになっています。
ちょっとやそっとでは取れません。
このラックに掛かっている商品の中の三枚は鱗のようなスパンコール三昧。